Loading
BLOG 開発者ブログ

2026年3月17日

【Genesys Cloud CX】AIチャットボットを音声IVRへ統合する:AI Studioを使った構築手順

 

こんにちは。
システムサービス本部IPコミュニケーショングループのshiraishi.kです。

今回は、弊社でパートナー契約をしている Genesys Cloud CX に新しく追加された機能 「AI Studio」 を使い、実際に AI チャットボットを構築してみました。その流れを紹介します。

 

目次

 

AI Studioとは

AI Studioは、2025年6月25日にリリースされた Genesys Cloud CX の新しいプラットフォーム機能です。
ノーコード/ローコードで生成AIを活用し、これまで人が行っていた作業の自動化や効率化を支援します。

具体的には以下のような機能を備えています。

  • IVRのAIチャットボット化(ガイダンス生成)
  • AIによるインタラクション評価の自動化
  • 通話録音のAI要約生成
この中でも、私が特に注目しているのが IVRのAIチャットボット化 です。
実際に触ってみたほうが早い!ということで、構築の記録をまとめました。

 

設計

まずは全体の構成を設計します。
今回のテーマは「ホテルの新規予約・予約確認・予約キャンセルを自動で案内する IVR フロー」です。

図示すると下記のようなイメージになります。

従来であれば、IVRでお客様から聞き取った情報をもとに分岐していた処理を、すべて AI Studio に委ねる形となっています。
丸ごと置き換えるのであれば、既存IVRに対しての導入も視野にいれることができそうです。

 

いざ実践

設計が固まったら、AI Studioの構築~プレビューで動作の確認を行います。
IVRへの組み込みまで解説すると長いので、今回は AI Studio の「AI Guides」機能 に絞ります。

AI Guides では、自然言語のプロンプトからチャットボットの**指示書(ガイド)**を自動生成できます。
つまり、今まで手作業で作っていた IVR ロジックを、生成AIが作ってくれるというわけです。

ということで、実際に使ってみます。

■Guidesセットアップ

まずはGuidesのセットアップを行います。
生成方法はAI プロンプトを選択します。
プロンプトには、

  • ガイドの目的
  • 対応してほしい内容
  • 会話の大まかな流れ

などを簡潔に記載します。

プロンプトの記載が完了したら、Guidesの作成が始まります。

■指示の確認

生成されたガイドは、以下の記法に沿って作成されます。

・Say~

AIチャットボットの発話内容を指定します。

・Ask~ Store in “回答を保存する変数”

回答必須の質問を指定します。
結果を変数として保持します。

・If ~ Then, Else

条件分岐を指定できます。
現状は等号のみ使用可能です。

・Go To ~

別の処理への遷移を指示できます。
Ifと組み合わせて使うケースが多いです。

・Exit with { Completion | Failure | Escalation }

ガイドを終了させます。終了理由を指定できます。

以前のバージョンでは自由記述式だったため、ハルシネーションのリスクがありましたが、最近のアップデートで記法が明確化され、安定性が大幅に向上しました。

生成された内容も問題なさそうです。
念のため、次にガイドチェッカーで検証します。

■ガイドチェッカー

ガイドチェッカーでは以下を自動チェックできます。

  • 変数定義の誤り
  • 記法の不整合
  • 正しくExitまで到達できるか

今回のガイドではエラーは検出されませんでした。
エラーがある場合は、箇所ごとに詳細が表示されます。

■プレビューで動作確認

ガイドが完成したら、次は動作確認です。
IVRに組み込む前にプレビュー機能を使うことで、チャット形式で動きの確認ができます。

実際の対話の流れを視覚的に確認できるため、プロンプト修正やガイド改善に非常に役に立ちます。
問題なければガイド完成です。

 

おわりに

今回は、Genesys Cloud CX の新機能「AI Studio(AI Guides)」を紹介しました。
簡単なプロンプトから、従来IVRの代替となるガイドを生成でき、 
またハルシネーション対策も進んでおり、実用段階に近づいている印象です。
弊社では AI Studio を含む Genesys Cloud CX の構築支援サービスを提供しております。 
もし興味を持っていただけたら、ぜひ下記バナーよりお問い合わせください。
以上、shiraishi.k でした。

shiraishikのブログ