将来に備えるキャリア設計。若手エンジニアが考えるキャリアと子育ての両立プラン

今回の記事では、キャリアもプライベートも諦めない為に、私が実践しているアクションプランをお伝えします。
今回取り上げるテーマにおいてのキャリアとプライベートの両立とは、エンジニアとして責任ある立場を目指しつつ、特に子供を育てることは出来るのか?ということを指しています。
もちろん「両立」の形は人それぞれ。責任ある立場を目指す人もいれば、仕事と家庭のバランスを重視する人もいます。この記事では特に「責任ある立場+子育て」の観点から考えていきます。
はじめに
こんにちは。システムサービス本部IPC1のadachiyです。
私事なのですが、先日入籍しました。その結果、私自身のキャリアについて考えることが増えたので、共有させていただきます。
自己紹介
改めて私のエンジニアとしてのキャリアから説明させて頂きます。
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- エンジニア歴:1~2年
- アイソルート入社日:2025年5月1日
- 担当した業務:基本設計~テスト工程
上記のことからも分かるように私自身エンジニアとしてのキャリアは、まだまだこれからです。
現在は主に開発・テストといった下流工程を担当していますが、基本設計にも一部携わり、上流工程の経験も積んでいます。
それに加えて、新規事業の立ち上げにも携わっています。
私は将来的に、より大きな責任のある立場でプロジェクトや会社を前に進めていきたいと考えています。
そんな状況でふと考えました。あれ?これ仕事と子育てを両立出来るのか?
そこで条件を調べてみました
子育てに関する条件
共働き家庭に子供が産まれたら、仕事中に預かってもらえる場所を探すことになります。
保育園の利用可能時間
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- 利用可能時期:労働基準法では「生後2カ月」からが原則
- 標準時間保育:11時間の保育を基本とし、朝7時から夕方6時までが最も一般的な時間帯
- 短時間保育:8時間を基本とし、多くの場合、朝8時から午後4時までの利用
産休に関しては下記のように法律で定められています。
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- 産前は出産予定日の6週間前(本人が請求した場合)
- 出産後の8週間は原則として就労禁止期間
出来るかどうかはさておき、ルール上では、預ける場所の確保さえできれば最低限の休暇期間で仕事に復帰可能ということです。
ですが実際には、厚生労働省の調査結果(令和6年度育児休業取得率の調査結果 (雇用均等基本調査)のポイントについて)によれば、
働く女性の7割以上が半年以上の有休を取得している、という結果がでています。
さらに、子供の体調不良により業務に参加できない日が発生している方と話す機会があり、育休後もフルで働くのが難しいのではないかと考えるようになりました。
(上記のデータ、法律は執筆時点でのものです 2025/10/28)
これを基にまず私の頭に上った考えが、現実的に見ると、育児と仕事を両立する場合、職場としても負担の調整が難しい場面があるのではないか?ということです。
仮に、1日子供の影響で休んでしまうと、1人日分のタスクを急遽誰かが担当する必要が出てきます。
その結果、チーム全体の進行に影響が出やすく、特に緊急対応やリリース対応のような責任の重く、特定の時間に行う必要のある業務では調整が難しくなります。
どうすれば両立できるのか
つまり、子育てとキャリアを両立させることが難しい理由は大きく分けて下記2つになります
- ある程度子供が自立するまでは、短時間勤務になる
- 突発的な対応により、稼働が不安定になる
では、これらを踏まえたうえで私が望むキャリアを築くことはできるのでしょうか?
私の考えでは、事前に働き方を設計し準備しておくことが一番の鍵です。
その具体的な方法は下記になります。
- 自己開示をして、上司、同僚からの理解を得ること
- 付加価値の高い仕事をすること
1は誰もが納得できる条件ではないでしょうか。特に、上司に自分の状況と目指す方向性を理解してもらうのは必須です
2は一言でいうと、働く時間と成果が比例しない仕事をする。ということです。
ちなみにこの考え方に至ったのは、上長から頂いたアドバイスによるものです。
アイソルートでは、社員同士の距離が近く、キャリアに関する悩み等も相談しやすい環境だと思います。
私自身、上長に結婚すること、責任のある立場になりたいことを伝えていました。
「産休・育休から復帰してもキャリアを繋げていける人は、短時間で大きな成果を出せる仕事を担える人だと思う。」
これは「今から準備すればできるから、その方向で考えてみては」という励ましでもあったのだと思います。
付加価値の高い仕事とは
では、具体的にエンジニアにとって付加価値の高い仕事とはどのようなものなのでしょうか?
この正解は一つではありません。ただし、時間の制約がある中で成果を上げることが難しい働き方があります。
それは、時間をかけた分だけ成果が出る働き方です。
具体的には、プログラムの製造や、テストデータ作成、バグ修正やデバッグ作業といった業務です。
これらの仕事は、どうしても成果が作業時間に比例します。
なので、この働き方だと時短勤務=成果物の減少 の構図が成り立ってしまうのです。
時短勤務しつつ成果を積みたいのなら、より短時間で成果の出る仕事をするしかありません。
一例として、自分のチームを作成する等があります。必要に応じてタスクを振り分け、確認を自分がする。といった手法が考えられます。
他にも会社のLP制作を担当し、集客につなげる仕事などは、勤務時間と集客数が比例しません。
つまり、時短勤務=成果物の減少 という構図にならないのです。
さらに言うと、付加価値の高い仕事を行うための土台を、産休に入る前に築いておく必要があります。
働き方に制限が出てくる前に、実績を積んでおくことによって、制限があっても何とか出来る目が残ると考えています。
具体的にどのように行動すればいいのかは、一人一人の状況によって異なりますが、一例として
自ら小タスクの進行管理を任されるよう提案、役割変更の希望を早期に伝える。
現在の担当業務の中で少しでも自動化できる部分がないか考え、最終的に他メンバー、他案件でも再現可能な手法を提案する。
など、とにかく自発的に行動することが重要になってきます。
ただ、会社によってはこのような仕事に若いうちは任されにくかったり、出る杭は打たれる文化の会社もあります。
アイソルートで感じる可能性
アイソルートには、入社年次に関わらず、意欲と適性に応じて付加価値の高い仕事に挑戦できる環境が整っていると感じています。
私が入社したのはこの記事を執筆する、5~6ヶ月前です。
ですが、既に開発を担当している案件の他に、新規案件獲得のためのLP制作や、ブログ戦略といったマーケティング分野の仕事も一部担当しています。
これらのプロジェクトに関しては、動いていることを知った段階で自ら参画を希望しました。
その結果、社会・業界構造への理解や関心を持っている点を評価いただき、タイミングが重なったことからチームに参加することとなりました。
この経験からも、「挑戦したい」と意思表示すれば道が開ける会社だと感じています。
最後に
ここまで色々と書いてきましたが、この話は女性だけに関わる話ではありません。
いずれはキャリアアップしたい、責任ある立場を目指したいと考えている人全員に関わる話だと思います。
親の介護が必要になったり、障害が残るような事故に巻き込まれるなど、今までと同じ働き方ができなくなる可能性は誰にでもあります。
そんな中で、キャリアとの両立は簡単ではありませんが、準備さえしていれば、道はあると考えています。
そしてそんな働き方を「アイソルートでなら実現できる」と実感しています。
この記事が、同じようにキャリアとライフイベントの両立を考える方の参考になれば幸いです。
また節目の際には、改めて記事を執筆します。









