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BLOG 開発者ブログ

2025年12月6日

Azure Front Door WAFの新機能「CAPTCHA」を試してみた

Azure Front Door WAFのCAPTCHA機能 - ボット防御のイメージ
こんにちは。システムサービス本部IPコミュニケーショングループのnoda.kです。

2025年10月末に、Azure Front DoorのAzure WAFにて、CAPTCHA機能がGAされました。
General Availability of CAPTCHA in Azure Front Door WAF

この記事では、CAPTCHA機能を実際に設定して試してみたいと思います。

目次

用語の確認

Azure Front Door
Azure で提供されているCDN(Content Delivery Network / コンテンツ配信ネットワーク)サービスです。
CDNは、ウェブサイトのコンテンツを世界中の複数のサーバーに分散配置して、ユーザーに高速で配信する仕組みです。

Azure WAF
Azure で提供されているWAF(Web Application Firewall / Webアプリケーションファイアウォール)サービスです。
WAFは、Webアプリケーションへの攻撃を検知・防御する専用のファイアウォールです。
Azure Front DoorまたはAzure Application Gatewayと組み合わせて利用します。

CAPTCHA
“Completely Automated Public Turing test to tell Computers and Humans Apart”の略で、
「コンピュータと人間を区別するための完全自動化された公開チューリングテスト」という意味です。
簡単に言えば、アクセスしているのが人間かボット(自動プログラム)かを判別するための仕組みです。

前提

2025/11現在のところ、CAPTCHA機能を利用するためにはAzure WAFの種類がPremiumである必要があります。

検証の構成

今回の検証環境は以下の構成です。
Azure Front Door構成図

設定

ルール設定

今回は、攻撃の標的になりやすいログインページを保護する想定で、
特定のパス(/login)へのアクセスに対してCAPTCHAを要求するカスタムルールを設定しました。
カスタムルールで実行するアクション(画像中では「結果」)として「CAPTCHA」を選択します。
Azure WAFのカスタムポリシーでCAPTCHAを設定

CAPTCHA有効期限設定

CAPTCHAを通過したユーザーは、有効期限が過ぎると再びCAPTCHAを要求されます。
有効期限を5~1440分で構成できます。
Azure WAFのCAPTCHA有効期限の設定

動作確認

設定したCAPTCHAのカスタムルールに合致する条件でアクセスすると、CAPTCHA画面が表示されました。
CAPTCHAに成功すると、アクセスができました。
Azure WAFのCAPTCHAの画面1
Azure WAFのCAPTCHAの画面2
また、有効期限管理用のCookie(afd_azwaf_captcha)が設定されていることが確認できました。
このCookieを使って、再度CAPTCHA画面が表示されるまでの時間が管理されます。
Azure WAFのCAPTCHAのCookie

おわりに

Azure Front Door WAFでCAPTCHA機能を試してみました。
実際に試してみると、設定が簡単ですぐに導入できることが分かりました。
ボット対策を検討されている方は、ぜひ試してみてください。
実際に運用する場合には、公式ドキュメントに制限事項に関する記載がありますので、よくご確認ください。

参考


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