Microsoft Flow とは~コーヒー1杯の時間で分かる作業効率化ツール~
Microsoft Flow とは、アプリとアプリを連携させてワークフローを作成できるツールです。
さくさく作れてパッと試してバッチリ動かせるので、とりあえずやってみる!というのには最適なツールです。
今回は、その Microsoft Flow がどんなもので、使ってみたところを紹介します。
この記事は アイソルート Advent Calendar 6日目の記事です。
こんにちは。IPコミュニケーショングループのmaeshima.yです。
目次
Microsoft Flow とは
Microsoft Flow とはアプリとアプリを連携させて、ワークフローを作成できるツールです。
作成したフローを使えば、日々の同じような作業を自動で処理できます。
連携できるアプリは多岐に渡り、主に Microsoft 製品がありますが、Gmail や Twitter などのアプリとも連携可能です。
フローを作成するのにソースコードは必要なく、必要な要素を選択していくだけで作成できます。
また、用途に応じたテンプレートがいろいろ用意されており、少し手を加えるだけで作成できます。
テンプレートには例えば、
- Office 365 のメールの添付ファイルを OneDrive for Business に保存する
- Outlook.com カレンダーから Google カレンダーへのイベント同期
- 新しい Outlook メールが届いたときに Slack チャネルにメッセージを投稿する
- Outlook.com からの英語以外の電子メールを翻訳する
などがあります。
使ってみよう
今回は一例として、「日本語以外のメールを受け取ったら、日本語に変換してメールを再送信する」というフローを作ってみて動かしてみようと思います。
英語のメールを受け取って、毎回 Google 翻訳してる人もその手間を減らせますね!(翻訳は Google 使ってないですが!)
※ 翻訳処理は Translator Text という Microsoft Azure のサービスを利用します。そのため、以下では既に Translator Text の有効化を行っている前提となってます。
テンプレートとして、「Outlook.com からの英語以外の電子メールを翻訳する」というものが用意されているので、まずはそのテンプレートを選択します。
↑ここで連携する Translator Text と Outlook アカウントを選択します。
テンプレートではメールを受け取ってから言語検出、英語以外であれば英語に変換してメール送信する、という流れになっています。
今回はメールを受け取ってから言語検出、「日本語以外であれば」「日本語に変換して」「メール送信する」というフローに修正します。
まず、「英語以外であれば」を「日本語以外であれば」に修正します。
言語検出処理は [Detect language] であり、その結果判定処理は [Translate textScope] なので、値を “en” から “ja” に変更します。
次に、「英語に変換して」を「日本語に変換して」に修正します。
変換処理は [Translate text] なので、変換先の対象言語を “English” から “Japanese” に変更します。
そして最後に、メール送信先を指定します。
これで、もうフローは完成です。想像以上に簡単に作れます。
実際に英語のメールを送ってみます!
上のメールが、
こうなりました!
[Translate text] の結果が html 形式で出力されてしまうので、そのままメール本文に載せられてしまってますが、とりあえずは成功です!
プラスワンポイント
html 形式がちょっと気になる人のために、以下に日本語変換した文だけにする方法も載せておきます。
Microsoft Flow には、html 形式から text 形式に変換する処理があるので、それを使えば解決できます。
[Translate text] と [Send Email] の間に [Html to text] を追加します。
そして、[Html to text] で出力された “The plain text content.” をメール本文としてメール送信します。
結果、以下のようになりました!こちらのほうが見やすいですね!
Microsoft Flow には、他にも json 変換など用意されている処理がたくさんあるので、探すとできることが多いです。
まとめ
Microsoft Flow は、お手軽にアプリ連携ができるツールです。
さくさく作れてパッと試してバッチリ動かせるので、ぜひぜひ使ってみてください!
明日は katsu.t さんの Angularのチュートリアルから学ぶSPA(Web)開発4大要素 です。