【SharePointOnline】かゆいところに手が届く!SharePoint開発で
できること
・SharePointOnlineを使用しているが標準機能ではいまいち使いづらくて何とかしたい
・SharePoint開発をしたいけど手法が複数あって結局なにができるかわからない
そんなお悩みを持つ方に向けてSharePointFramework(以下SPFx)開発でできることをざっくりとまとめました。
はじめに
この記事は アイソルート Advent Calendar 2020 14日目の記事です。
こんにちは。エンタープライズビジネスグループのkubo.yです。
SharePointOnlineはMicrosoftが提供するファイル、情報共有サービスです。
利用例としてはポータルサイトとしての使用が多いかと思います。
SharePointOnlineを使っていると標準機能ではいまいちかゆいことろに手が届かない…というお悩みを
抱えている方が多いのではないでしょうか。
SPFx開発でできること
SPFxとはクライアント側のパーツを開発するフレームワークです。
SPFxでは「webパーツ」と「拡張機能」の2つを開発できます。拡張機能にはさらに3つの種類があり、
それぞれできることが異なります。
webパーツ開発ではMicrosoftが提供するFluentUIというフレームワークのコンポーネントを利用することによって
簡単にMicrosoftのUIにあわせたwebパーツを作成できます。
SPFx
- webパーツ
→モダンUI、クラシックUIで使用できるwebパーツを開発できます。
下の画像はFluentUIを使用して作成したwebパーツの一例です。SharePoint標準のUIから違和感が少ないですね。
(ちなみにこのwebパーツは入力文字列欄に文字列を入れて変換ボタンを押すと出力文字列欄に変換後の値が表示されます。)
このような特定の機能を持つwebパーツを作成したり、webパーツでリストの入力フォーム等を作成したりすることができます。
webパーツで入力フォームを作成する場合は
・特定の項目を入力不可にする
・特定の列の値を使用して自動入力の項目を用意する
などのSharePoint標準の入力フォームではできない制御が可能になります。
- 拡張機能
- アプリケーションカスタマイザー
→サイトにヘッダー、フッターを追加できます。
外部サイトへのリンクやマニュアルなど、常に表示しておきたい情報がある場合などに活用できそうです。
-
- フィールドカスタマイザー
→リストビューの列表示を変更できます。
たとえば、リスト列に特定の値が設定されていたらその列の色を変えたりすることができます。
具体的な使い方として「借用品リスト」を作成して「返却予定日」列の値が1週間以内であるアイテムの
背景色を変える、などができそうです。
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- リストビューコマンドセット
→リストビューにコマンドボタンを追加できます。
ボタンを追加するとリストの「新規」ボタンの横の並びに追加したボタンが表示されます。
ボタンをクリックしたら選択されているアイテムの詳細情報を表示・編集するアクションなどを追加できそうです。
ここにwebパーツのサンプルがまとめられているので
自分が欲しい機能があるか探してみたり、webパーツ開発の際に参考にしてみたり
なにかとお役に立つと思います。
実際の開発方法についてはMicrosoftのチュートリアルから。
おわりに
SPFx開発でできることをざっくりまとめてみました。なんとなく概要は掴んでいただけたのではないかと思います。
この記事がSharePointOnlineについて抱えているお悩み解決の一助に、SharePoint開発を始めようとしている方の第1歩になれば幸いです。
明日はkatsu.rさんのJetpackComposeでレイアウト作成の基本です!