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BLOG 開発者ブログ

2021年8月3日

5Gエクスペリエンス・アイデアソン・ハッカソン体験記

この記事では自分が5Gハッカソンに出場して知った情報を共有して、実際のハッカソンのイメージを少しでも掴んでいただきたいと思って書いております。

もしハッカソンに出てみたいと考えている方がいればその後押しができれば嬉しいです。

目次

はじめに

はじめましてクラウドソリューショングループでAndroid開発を担当しているkato.shunです

この記事の目的はハッカソンに出場したい方の後押しです。

少しでも興味を持っている方に向けて、実際のハッカソンがどのように進んでいくのか、どんな準備をすれば良いか、そして出るとどんな良いことがあるのかが伝われば良いなと思っております。

大会の概要

今回自分が出場したハッカソンは5Gエクスペリエンス・アイデアソン・ハッカソンです。

来るべき5G時代に向けて、5Gを上手く利用できるようなアンドロイドアプリを作ろうというテーマの大会でした。

制作物の条件としては

  1. Androidアプリであること
  2. 5GエクスペリエンスAPIを使用すること

の2点でした。

ハッカソンの縛りとしては少し厳し目なのかなという印象です。だいたい一つのテーマだけが与えられてそれに沿っていればOKという形式が多いかなと(個人的には)思います。

一応簡単に5Gについて解説すると、次世代のモバイル通信環境です。

特徴としては「大容量」「低遅延」「他接続」の三点で、通信の量や速度、信頼性、同時接続数が桁違いに進化します。

現時点では5Gに対応した基地局が少ないこと、一つの基地局がカバーできる範囲が狭いことが要因で大都市の一部スポットでしか利用できないという課題があります。

しかし、大手通信キャリアの基地局拡大はしっかりと進んでおり、時間の問題で我々が恩恵を享受できる日もやってくると思われます。(ちなみに経済産業省はすでに5Gの普及後のポスト5Gを見据えて準備を進めているようです)

スケジュール

大会のスケジュールは

  1. 事前イベントに参加して大会の概要を理解する
  2. アイデアソンに出場(上位8チームが通過)
  3. ハッカソン1日目(中間発表)
  4. ハッカソン最終発表

の4日間でした。

残りの時間、つまりアイデアソン〜ハッカソン1日目とハッカソン1日目〜発表の間に1ヶ月ほどの猶予があり。そこが実質の準備期間です。

参加した理由と得られたもの

参加理由

単純に楽しそうだったからです!

5Gやkotlinといった新技術に触れられることや未経験のアプリ開発に携われるということを魅力に感じて申し込みました。

得られたもの

もちろん新技術やアプリ開発経験も積むことができたのですが、それに加えチーム開発経験や議論で方向性を決める練習、他のチームの発表から受ける刺激など色々なものを得ることができました。

またメインではないのですが、優勝できたことでパソコンやスマートフォンも獲得できました。(スマートフォンはちょうど前のやつが壊れかけだったので助かりました。)

つくったもの

自分のチームが作ったものは5Gで通信できるエリアを探すゲームです。またそのゲームから得られた5Gスポットデータをランキングで表示する機能を持っています。

解決したかった課題

解決したい課題は、キャリアの提供してくれるエリアマップだと実際に5Gのスピードが出るような場所がわかりづらいということです。

現状、5Gのスポットは局所的であり、エリアマップの範囲に入っても実際に5Gの回線を拾えるかどうかは運次第です。またたとえ拾えたとしても実際のスピードが4Gの時とあまり変わらないこともあります。詳しい解説は本記事の趣旨とズレるため参考になる記事を置いておきます。5G時代の新キーワード「Sub6」「ミリ波」を詳しく解説。

5Gエリアの情報が欲しい一般人のニーズレアな5Gスポットを探すというニッチなゲーム性を組み合わせて両方のニーズを満たせたらいいなと思い成果物を作成しました。

以下は実際に作ったアプリの画面です。
imageOfProduct

評価ポイント

自分のチームの発表やほかのチームの発表や順位を見ておそらく評価されている(と考える)ポイントをまとめます。

評価のポイントは細かいクオリティの差より、アイデアの独自性と最後まで作り上げることだと感じました。

今回の大会でいえば、5Gの良さである「大容量」「低遅延」「他接続」を生かしたプロダクトのなかで、あえて5Gのエリアの狭さというマイナスポイントに着目しそれを解消しようとしたことが独自性として評価されたのかなと考えています。

またメンターの方が付く大会の場合は、適宜アドバイスをいただいてそれをもとに方針修正をしていくことも重要であると感じました。

当初は5Gの基地局を探すというかなりニッチなアイデアでしたが、中間発表で一般の利用者に対しての価値提供が疎かになっているという指摘を受けて一般のユーザーのメリットも考えるように方向修正したことも評価の一因だったと考えています。

そして当然といえば当然ですが、実際に動くアプリ形式のものを発表当日までに完成させるかどうかは一つの大きなポイントだと思います。

ハッカソン当日の感想

まずは全く知らない人たちとチームを組むという経験が新鮮で面白かったです。

全員知らない人同士がチームを組んで戦っていくというのはなかなか珍しい経験だと思いますし、チームメンバー全員がおなじプロダクトの完成という方向を向くので必然的に仲良くなれます。

一人で黙々とプログラミングするのも楽しいですが、みんなでわちゃわちゃするのも違った楽しみがありました。

また発表当日は各チームがそれぞれの成果物を魅力的にアピールし、緊張と興奮がすごかったのを覚えています。

自分のチームは一人で参加した人たちがその日のうちに組んで出来上がった即席チームだったのですが、自分以外の4人の方は5Gに対してすでにかなり詳しい方たちでした。正直基地局やそこから配信されている電波のことを推測されているときは全くついていけず、このチームで自分に入っていけるのだろうかと不安に思った時もありました。

しかし、5Gに関する知識は殆ど0といってもよい自分に対して優しく接してくれるとても優しい方ばかりだったので、そういう意味でチーム運はかなり良かったのかなと思います。

実は自分が所属するチームは優勝しているのですが、本当にチームのメンバーの方はすごい人ばかりで、たくさん助けていただきました。

当日の雰囲気

始終和やかでした。急遽決まったオンライン開催ということで運営の方は大変だったとは思うのですが、参加者としては不満もなく楽しませていただきました。

チームの説明を少しだけします。

チームの組み方は2パターンあり、事前にチームを組んで申し込むパターンと、一人で申し込んで当日にチームを組むパターンがありました。確か事前に組んでいたチームは3チームほどで、残りの大半の方は即席チームだったと記憶しています。

事前に組んだほうが有利ではないかと思われる方もいると思うのですが、確かにそういう一面もあると思います。

ただ、やはり事前に準備するパターンで大人数集めるのは難しいようで、事前にチームを組んでいた方は少人数になってしまいやすいという面もあるので、結果的にはどちらが有利、不利ということは無いように思います。

また最終の評価においては、即席チームなのか事前結成チームなのかは全く関係ないようで、純粋に成果物のみで評価されているという印象でした。

メリット、デメリット

自分が得たものはすでに述べたのですが、それ以外にも得られるものはたくさんあると思うのでまとめてみます。

メリット

  • 短時間の効率的な学習
  • 普段の情報収集で得られない情報
  • チームで開発経験や意見をまとめる経験
  • エンジニアの人脈
  • リスクの少ない挑戦ができる
  • (上位に入れば)賞品や賞金

一つ目の短時間での集中学習については、目標と締め切りが決まっていることと、アウトプット主体の勉強になるので効率よく学習ができます。

二つ目の普段得られない情報については、例えば今回でいえば5Gの専門の方にアドバイスをいただけたり、自分とは違う環境にいる方と作業をする中で違った視点の情報がもらえたりすることが多いです。

三つ目のチーム開発経験は個人学習では得られず、働いていく中で役立つものだと思うので、個人的にはとても大きいメリットだと感じています。

四つ目のエンジニアの人脈についてはあえて説明する必要もないので省略します。

五つ目のリスクの少ない挑戦について。ハッカソンは言ってしまえばただの大会です。そこで失敗しても仕事での失敗に比べれば失うものは非常に少ないです。触った事のない技術やツール、実践した事のない開発手法のお試しの場所としては最適だと思います。

六つ目の賞品や賞金については大会ごとに違うので一概にはまとめられないのですが、大抵今後の勉強のプラスになるものがもらえます。今回だと最新の5G対応スマートフォンとchromeOSを搭載したパソコンがもらえました。

デメリット

デメリットはほとんどないのかなと思っています。

強いてあげるとすれば、ハッカソン開発期間は暇な時間をほぼ開発や勉強に使うため忙しくなることくらいです。

それでもハッカソン期間は短期間であることが多いので、長期間の勉強が必要な試験などと比べれば負担は少ないと思います。

おすすめの準備

参加してみて自分が感じたのは「基礎の基礎の勉強をしておけばよかった」ということです。

チームでの開発が始まって一週間ほどは未知の言語kotlinと謎だらけのandroid開発をチュートリアル中心に焦りながら学習しました。

しかしそういった勉強は別に一人でもできるものなのでせっかくハッカソンでしか学べないことがたくさんあるのにもったいない時間を過ごしてしまったなと感じています。

ただし!準備していないからと言って参加を躊躇する必要はないと思います。

実際に大会が始まってから、作るものと締め切りを意識して勉強するのも効率がいいです。また焦って勉強することも終わってしまえば楽しい思い出になります。

あくまで最低限の常識部分を時間があったらやるくらいのモチベーションをお勧めします。

終わりに

読んでくださりありがとうございました。

この記事でハッカソンに出ようかなと思う方が一人でも増えればよいなと期待しています。

また、これは社内向けにはなるのですが、先輩と一緒にハッカソン部という部活動を行っています。活動内容などご興味があれば自分までご連絡ください。

以上で本記事を終わります。

改めて読んでいただいてありがとうございました。