【AWS】初心者がAWSサービスの料金に怯えないために知っておくべきこと5選
今回は各種AWSサービスにかかる料金が分からず、AWSを触って学習するのが怖い初心者の方向けに、
AWSの請求に怯えなくなる為に必要な知識5選を紹介します。
目次
- はじめに
- [一つ目]AWSってどういう時にお金がかかるのか把握する
- [二つ目]サービスにかかる料金の調べ方を把握する
- [三つ目]アラートを設定する
- [四つ目]料金を調査する
- [五つ目]問い合わせサポートがあることを知る
- [心持ち]恐れずサービスを触ってみよう!
- まとめ
はじめに
こんにちは。
クラウドソリューショングループのyoshikawa.kです。
皆さんAWS触ってますでしょうか?
自分は専らAWSの便利さにドハマリしております。
話は変わり季節は2月、そろそろAWSエンジニアとして2年目を迎える時期になりました。
最近ようやく自分もAWSの料金感覚を掴み始め、
自分のアカウントで積極的にサービスを触って学習できるようになりました。
というのも、つい先日までAWSサービスの料金が未知数で、高そうなサービス(RDSなど)を全く触れなかったのです。
AWS上達のコツは各サービスをガンガン触っていくことです。
本日はAWS上達の一歩である「お金の恐怖心を無くす知識」を紹介していきます!!
[一つ目]AWSってどういう時にお金がかかるのか把握する
1つ目は、AWSってどういう時にお金がかかるのか把握するため、
各種AWSサービスの料金を構成する5つの要素を紹介します。
- サーバー代
EC2インスタンスとRDSが代表です。
料金自体はスペックによってピンキリで、
例えばEC2インスタンスだとm5.largeは月額約1万円、t3.microだと月額約1000円と全然違います。 -
ストレージ代
EBSやS3が代表です。
EBSはどれくらいのストレージ量を確保しているか、S3は保存量によって料金が決まるなど細かい違いがあります。
S3だと保存量1GBあたり月3円程度しかかからず、非常にコストパフォーマンスが高いです。 -
通信代
基本的にAWS→インターネットに向かう通信のデータ量に対してお金がかかります(結構例外あります)。
例えばEC2インスタンスからインターネット向きの転送量が100GBとすると約1300円かかります。 -
その他サービス起動料金
ELBやNATゲートウェイなど沢山あります。
基本的にAWSが裏でハードウェアとして用意しているものにお金がかかると思われます。
例えばELBは月額2000円、NATゲートウェイは約5~6000円ほどかかります。 -
その他(各種サービス固有のもの)
ELBの「LCU」やS3の「リクエストとデータ取り出し料」などのサービス独自の料金です。
独自のものなので他のサービスに応用が利かず、中々金額を把握しずらいです。
[二つ目]サービスにかかる料金の調べ方を把握する
次にサービスにかかる料金の調べ方を把握します。
例として自分がEC2インスタンスの料金を調べる時の流れを紹介します。
- Googleで「EC2 料金」と検索する
- AWS公式ドキュメント+ざっくりAWS(https://aws-rough.cc/)+その他解説サイト2つくらい調べて、大体の料金を把握する
ぶっちゃけこれだけです。
よく使うサービスの料金は毎回調べているとすぐに覚えられますし、覚えてないサービスでも利用前に調べれば済む話です。
大事なことは料金の調べ方を把握していることです。
[三つ目]アラートを設定する
3つ目は、不測の事体を防ぐため「AWS Budgets」で料金アラートを設定しましょう。
自分は上記のように月額の”予測”コストが10$を超えた場合に指定のメールアドレスに通知が来るようにしています。
(実際に10$を超えた時ではなく、このままサービスを利用していたら月末に10$超える場合に通知が来ます)
もちろん実際の利用額が10$を超えた時に通知が来るよう出来るので、お好みの設定をしてください。
アラートの設定事体そんなに難しくないので、「AWS Budgets 設定方法」等でやり方を調べてみてください。
[四つ目]料金を調査する
4つ目は「AWS Cost Explorer」というサービスを利用し、「月末予測料金」や「過去の詳細な利用料金」を調査します。
ホーム画面で、「今月のコスト」や「月末の予測コスト」まで知ることができたり、
左のメニューバーから「Cost Explorer」を選択すると、下記のように過去の利用料金グラフで調べられます。
設定を変更することで日付やサービスなど細かい確認も行えます。
[五つ目]問い合わせサポートがあることを知る
以上の事をきちんと行っていても、問題が生じてしまうこともあります。
そんな時はアカウントからAWSサポートに問い合わせてみましょう。
かつて自分はEC2インスタンスの削除方法が分からないことがありましたが、
サポートを利用し、丁寧に対応してもらったことがあります。
[心持ち]恐れずサービスを触ってみよう!
後は恐れずにAWSサービスを触ってみましょう!触っていく中で初めて分かることも多いはずです。
ちなみに自分は大体1~2時間サービスを触って、学習が終わればすぐにサービスリソースを削除します。
月額4万円ほどかかるRDS(m5.large@マルチリージョン)も2時間起動だけなら111円程度しかかからないのです(4万円×2時間÷720時間)。
こう考えると意外に料金が安く済むことが分かるんじゃないでしょうか?
「各種スペックを落とす」や「起動時間を1~2時間以内にする」等、工夫することで実はほとんどお金をかけずにAWSを学習できるのです。
まとめ
- 利用するサービスの料金形態と調べ方を把握する
- 各種サービスは使い終わったらすぐに削除し、スペックの低いものを利用する
- もしもの為に「AWS Budgets」で料金アラートを設定する
- 定期的に「AWS Cost Explorer」で不要な料金がかかっていないかチェックする
- 最悪サポートセンターに問い合わせる
それでは本日もAWSの学習頑張りましょう!!