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BLOG 開発者ブログ

2022年7月25日

【AWS】料金調査の思わぬ落とし穴

 

新卒インフラエンジニアの自分がAWSにおける料金調査でハマった思わぬ落とし穴とはいかに…。


こんにちは。クラウドソリューショングループのshimizuyです。
新卒1年目なり立てほやほやのAWSエンジニアです。

さて、AWSに携わるインフラエンジニアの人であれば一度は確認したことがある料金調査ですが、
実際にかかるコストや予測料金を調べるのって超大切ですよね。下手すれば賠償問題とかにもなりかねません。

今回はそんな料金調査で自分がハマった思わぬ落とし穴についてストーリー仕立てでご紹介します。

目次

 

ある日のこと

ピロロリーン

「おっ、ルー子さんから今月分の料金確認依頼メール来たね~」

 


shimizuyさん

お疲れ様です、ルー子です。

7月の料金予測は3,000USDになりますが、異常ないでしょうか。
ご確認のほどよろしくお願いいたします。

以上です。


 

「どれどれ~、開発環境のCost Explorerを開いて料金比較…と」

「……ん?」

Cost Explorerの予測料金は3,500USDなのに、ルー子さんと500USDの乖離が…ナゼ?」

 

 

その後ルー子さんはBilling Dashboardで料金確認をしていたことが判明。

やってることはどちらも同じ期間の料金予測なのになぜこんなにも算出結果に差が出るんだ…。

 

Cost ExplorerとBilling Dashboard

Cost ExplorerBilling Dashboard どちらも同じ期間の料金予測をしているのに算出される結果に大きな差があるのはなぜなのか
答えはそれぞれのサービスが料金予測をする際に行われる計算方法の違いにありました。

AWSに問い合わせたところ、Cost Explorer の料金予測はオンデマンド料金や各種割引を考慮し計算されているのに対し、Billing Dashboard の料金予測は前月と当月の平均利用料金を踏まえて計算されているらしく、料金予測の精度という観点で見るとCost Explorerの方がBilling Dashboardよりも精度が高いことが判明しました…。

サービスをパッと見ただけではなかなか分からない思わぬ落とし穴でした……。

 

こうして無事に「信頼性の高い料金予測」という指針を得たshimizuyとルー子さんは、安心して料金チェックができるようになったのでした。

参考:https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/awsaccountbilling/latest/aboutv2/ce-forecast.html

 

さいごに

今回は、自分が業務で経験したつまづきを元にお話をしました。

料金調査はAWSを運用していくうえで切っても切り離せない重要な要素だと思います。
自分と同じようにCost ExplorerBilling Dashboard の違いに悩んだ方々が、より精度の高い情報を元にコストを管理し運用していくための参考にしていただければ幸いです!

また、Cost Explorerにはコスト管理をする上で便利な機能が数多くあります。
まだ見たことがない方は、Cost Explorerがどんなサービスで、何にどれくらいの料金が発生しているのか一度確認してみるのもいいかもしれません。

 

ここまで読了いただきありがとうございました!

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