スマホアプリの開発依頼をする際に確認したい8つのこと
こんにちは。ozaki.dです。
今日はアプリ開発の見積り依頼をする際に確認しておきたいポイントをまとめてみました。
これらは開発コストに比較的大きく影響するため、見積もり時に開発会社から確認されるはずです。
予め明確にしておくことで見積り作業がスムーズになると思います。
1.対応プラットフォーム
iOS版とAndroid版両方を開発するケースもありますし、最初はどちらかに絞り、ユーザーからのフィードバックを得てからもう片方のプラットフォーム向けに開発するケースもあります。
2.対応OSバージョン
対応するOSのバージョンが多ければそれだけアプリを利用できるユーザーが増えます。
が、古いOSをサポートするということは、新しいOSの機能が使えないことを意味します。
古いOSをサポートし続けることがサービス全体に与える影響について考えるべきでしょう。
また、テストのコストが増える点も重要です。
現在のOSのシェアを確認し、どこまでサポートするべきか検討しましょう。
Androidはこちらで確認することができます。
iOSはこちらです。
上記の情報はGoogle、Appleの公式データですが、全世界の集計なので日本国内向けのアプリを開発する場合は注意が必要です。
国内のOSシェアを調査・公開してくれているスマタブinfoによると、2017年3月8日時点の国内シェアは以下のようになっています。
Android OS | シェア |
6.0 | 49.1 % |
5.0 | 19.3 % |
4.4 | 10.4 % |
5.1 | 8.2 % |
その他 | 13 % |
ほとんどの4.x系の機種は5.xへのアップデートが提供されず、今でも4.4の割合が多く残っています。これを踏まえ、開発するアプリならば4.4移行のサポートがまだ必要です。
iOSの国内シェアは以下のようになっています。
iOS | シェア |
10 | 83.9 % |
9 | 11.5 % |
8 | 3.5 % |
その他 | 1.1 % |
最新のAndroid国内シェアはこちら。
iOSはこちらで確認することができます。
3.対応解像度
タブレットに対応するか否か、古い世代の端末の解像度に対応するか、といったところが観点になるでしょう。
これもOSバージョンと同じでテストのコストに影響があります。
4.対応機種
どの端末でテストをするか決めます。端末の種類が増えればテストのコストも増えます。
対応機種を充実させるよりは現在世に出ている主要なOSバージョン、解像度をカバーするほうが費用対効果が高いでしょう。
特定端末のみで発生するバグは確かにあるのですが、稀です。詳しく調査した結果特定のOSバージョンや解像度に依存したバグだった、というのはよくあることです。
端末依存のバグは往々にして解決が困難であったり、あるいは費用対効果が低いケースが多いです。
5.デザイン
iOSとAndroidはデザイン思想が異なります(iOSはフラットデザイン、Androidはマテリアルデザイン)。
基本的に各々のプラットフォームのデザイン思想に準じるのが開発コストを抑え、且つユーザー体験を高めることにつながります。
iOS版のデザインをそのままAndroidに転用すると実装コストがかかったり、Androidユーザーにとって違和感のある使い勝手になってしまうことが懸念されます。
逆もまたしかりです。
6.画面の向き
忘れがちですが、画面の向きを固定するのか、あるいは縦横両方に対応するのか決めておきましょう。
UI設計やテスト工数に影響します。
7.多言語対応
例えば日本語の他に英語対応もしたい、といったケースです。
各言語の文言をアプリ内に組み込むのか、サーバから動的に取得する必要があるのかでコストが変わってきます。
また、日本語と英語では文字数が違うため、英語だと想定より改行が多くなってしまうなど、実際に表示してみないと気づかないことも多いです。
8.開発会社の生産性
見積り依頼をする際に、開発会社が効率的な開発を心がけているか聞いてみると良いでしょう。
例えば以下のような点です。
- ソースコードやドキュメントのバージョン管理は徹底しているか
- CIツールを使ってビルドやリリースの自動化をしているか
- Slack等のコミュニケーションツールが導入されているか
おわりに
こういったことをどう検討していくかですが、世に出ている人気アプリを参考にするのが一番手っ取り早いです。
開発会社に依頼するときも「このアプリのイメージで」と伝えると何もない状態よりも意識のすり合わせが円滑になりますので、見積りの際は様々なアプリをApp StoreやGoogle Playでリサーチしてみると良いでしょう。