タブレットが壊れる!?アプリUIの改善でタブレットの寿命を延ばすの巻
スマートデバイスの業務アプリをやってきて遭遇したあんなことやこんなこと。
- 当社では、様々なお客様の業務の現場へ、モバイルデバイスを活用したアプリやシステムをご提供してきました。
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その中で実際に起きた色々な事例と、その対策アプローチをご紹介します。
スワイプしすぎでタブレットの画面が削れてきた!
* 写真はイメージです。
- 画面を移動したり、アイテムを移動させたり。タッチパネル画面を指でなぞるようにして操作する、”スワイプ”。スマホやタブレットを使う人にとってはごく一般的な操作方法です。
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当社のSmartGEMBA 巡回点検アプリを半年ほどご利用頂いたあるお客様から、ご相談がありました。
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「見てください。タブレットの画面が、削れて穴が開きそうです」
感圧型タッチパネル x ハードタイプのタッチペン x 毎日数千回のスワイプ
- このアプリのUIには左右にスワイプする操作が頻繁に登場します。でもそれだけでは画面が削れたりなんて普通はしません。
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実はこのお客様、利用している端末がちょっと珍しい「感圧式」タッチパネルの業務用タブレットでした。
(感圧式タッチパネルの端末は、手袋などをしていても、ぐっと画面を押すことで操作できるため、SmartGEMBAをご利用頂くような、現場の運用では利用候補に挙がります。一般的には静電方式タッチパネルですが、仕事で使う手袋では反応してくれないのです。)
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さらに、ハードタイプのタッチペンとを併用して、毎日画面を左右に数千回スワイプしていることが分かりました。
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これだけ酷使すれば、確かに画面が削れて来ても不思議ではありません。
ソフトウェアからの対策アプローチ。スワイプ無しで操作可能にUI変更。
- 結果的には、アプリのUIを変更することで解決しました。スワイプ操作と同じ結果をもたらす、ボタンを新設したのです。
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変更前のスワイプは、タッチしてそのまま左右に4cm程スライドさせます。変更後は画面にペン先で点で振れるだけで同じ結果を生むように変更しました。
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これによってタッチペンと画面との摩擦が減り、画面破損への影響は無くなりました。
教訓
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ソフト・ハード・使い方の組み合わせで、やってみて分かることがあります。
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実際の利用現場でプレ運用、フィールドテストを経て、フィードバックを得ることが重要です。