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BLOG 開発者ブログ

2024年9月17日

【AWS】Amazon WorkSpaces ~概要編~

はじめに

みなさま、こんにちは。
クラウドソリューション第2グループ入社2年目のkugishimakです。
この記事ではAmazon WorkSpacesについて概要やその特徴、使用する場合の料金について説明していきます。

目次

Amazon WorkSpacesとは?

Amazon WorkSpacesは、AWSが提供するデスクトップ仮想化サービスです。
このサービスで、ユーザーはインターネットを介してAWS上の仮想デスクトップにアクセスし、
WindowsやLinuxなど様々なOSを使用できます。

特徴

マルチデバイス対応

WorkSpacesはAmazon WorkSpaces クライアントというアプリケーションかもしくはブラウザを通してアクセスを行います。
WorkSpaces クライアントは下記のような様々なデバイスに対応しています。

  • Windowsコンピュータ
  • macOSコンピュータ
  • Ubuntu Linux 18.04コンピュータ
  • Chromebook
  • iPad
  • Androidデバイス
  • Fireタブレット
  • ゼロクライアントデバイス(PCoIP専用)

ブラウザであれば、プロトコルごとに下記のブラウザからWorkSpaces Web Access を使用して、
Windows を実行する WorkSpace にログインできます。この場合は何もソフトウェアをインストールする必要はありません。
ただAmazon Linux に接続することはできないので注意です。

  • PCoIP WorkSpaces :Chrome または Firefox ウェブブラウザ
  • WSP WorkSpaces :Chromium ベースのウェブブラウザ

WorkSpacesにアクセスする際は、下記のプロトコルのいずれかを選択します。

  • PCoIP
    Teradici社が開発したプロトコル。
    GPUベースのバンドルを使用する場合や特定のデバイスでの利用に適しています。
  • WSP(WorkSpaces Streaming Protocol):Amazon WorkSpacesの標準プロトコルで、一般的な用途に対応しています。


OSの選択

OSは下記を選択できます。

  • Windows
  • Amazon Linux
  • Ubuntu Linux
  • Red Hat Enterprise Linux

Windowsについては、Windows 10 (Server ベース)が提供されており、
BYOL (Bring Your Own License) で独自のWindows 10や11ライセンスを持ち込むことも可能です。

自動バックアップ

WorkSpacesはバックアップとしてルートボリュームとユーザーボリュームのスナップショットを作成します。
スナップショットは下記のタイミングで作成されます。

  • WorkSpaces が最初に作成された後
  • WorkSpaces作成時に12時間ごとに自動作成

ただし任意のタイミングでバックアップはとれません。

WorkSpaces PersonalとWorkSpaces Pool

WorkSpacesでは、ニーズに応じて2種類のWorkSpacesを利用できます。

1. WorkSpaces Personal

  • 各ユーザーに専用の仮想デスクトップを提供します。
  • 永続的なデスクトップ環境で、セッション間でデータや設定が保持されます。
  • Windows 10や11のライセンスを持ち込むことも可能です(BYOL対応)。

2. WorkSpaces Pool

  • 複数のユーザーが同じ仮想デスクトップ環境を利用します。
  • 非永続的な環境で、毎回新しいデスクトップにアクセスします。そのため、データや設定はセッション間で保持されません。

料金

WorkSpacesでは月額料金と時間料金の形態があります。

1. AlwaysOn プラン

AlwaysOn は、毎月定額の料金で無制限に利用できるプランです。このプランは、仮想デスクトップをいつでも素早く利用したいユーザー向けです。

  • いつでもすぐにデスクトップにアクセス可能
  • メインの作業環境として仮想デスクトップを常に使用する場合に最適
  • 月額定額料金でコストの予測がしやすい

2. AutoStop プラン

AutoStop は、仮想デスクトップが使用されていないときに自動で停止し、使用中のみ課金が発生するプランです。

  • 使用していないときは課金が止まるため、コスト削減に有効
  • 仮想デスクトップが再び必要になると自動で起動
  • 短時間の使用には、低額の月額基本料金に加え、使用時間に応じた課金が発生
  • たまにしか使わない人や、パートタイムの利用者に最適

    おわりに

    本記事では、Amazon WorkSpacesの概要について紹介しました。
    次の記事ではWorkSpacesを実際に構築する「【AWS】Amazon WorkSpaces ~実践編~」を投稿予定です!

    それではまた👋

     

     

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