Loading
BLOG 開発者ブログ

2025年3月14日

【Apple Vision Pro】ルームトラッキングのサンプルアプリを触ってみた

はじめに

こんにちは。
モバイルソリューショングループのyoshino.kです。

Apple公式のサンプルアプリを使用して、ARKitのルームトラッキング機能を試してみました。
この記事では、サンプルアプリの動作と、ルームトラッキングを活用したシナリオ案を紹介します。
サンプルアプリは以下のリンクからダウンロードしたものを使用しています。
Building local experiences with room tracking | Apple Developer Documentation

目次

  1. サンプルアプリの動作
  2. ルームトラッキングの活用シナリオ
  3. さいごに

サンプルアプリの動作

サンプルアプリでは、現実世界の部屋を認識し、ユーザが部屋に出入りしたことを検知することができます。
実際にサンプルアプリを動かしました。
配置した球体が、ユーザと同じ部屋にある場合は緑色で表示され、異なる部屋にある場合は赤色で表示されています。
※参照したリンクでも触れられていましたが、部屋の大きさやオブジェクトの数・大きさによっては正確に検出できない場合があります。

ルームトラッキングの活用シナリオ

ルームトラッキングは、さまざまなアプリケーションで活用が考えられます。以下でいくつかのシナリオを紹介します。

部屋内のオブジェクト配置

ユーザがオブジェクトを配置する操作を、より快適にすることが考えられます。
部屋の壁や他の家具に沿って配置したい場合、細かく位置調整をして配置する必要があります。
そこで、部屋の境界に沿って他のオブジェクトに重ならないような位置をサジェストしたり、重なっている部分を提示することで、ユーザの操作を簡略化することが考えられます。

ゲーム体験の向上

部屋全体をゲームの舞台に変える案も面白そうです。
現実の部屋に依存したステージを作ることで、部屋を変えることで多様な楽しみ方が得られるゲームの制作も考えられます。

パフォーマンスの最適化

多くの部屋を跨いで利用するアプリの場合、対象とするオブジェクトを制限してパフォーマンスの向上を図ることも考えられます。
ユーザが視認することのできない、他の部屋の情報をカットすることで、必要最低限のリソースで機能実現を目指すことができます。

さいごに

ルームトラッキングを活用することで、AR体験を一層豊かなものにできます。
特に、室内での利用を想定する場合、実装する機能やUIのアイデアが広がると思います。
今回はサンプルコードをそのまま触ってみたので、さらに発展したアプリも作ってみたいですね!

yoshinokのブログ