【概要】LibreChat × Amazon Bedrock ナレッジベースで社内ドキュメント検索環境を構築する
はじめに
みなさま、こんにちは。
クラウドソリューション第2グループ入社3年目のkugishimakです。
ChatGPTなどの生成AIを使っていて、
「社内ドキュメントを聞けば答えてくれる環境があればいいのに」
と思ったことはありませんか?
本記事では、その仕組みを LibreChat × Amazon Bedrock ナレッジベース で構築する方法を紹介します。
今回は前編として、概要やアーキテクチャ、利用シーンについてまとめます。
(ハンズオン手順は後編にて解説します👉
【ハンズオン】LibreChat × Amazon Bedrock ナレッジベースで社内ドキュメント検索環境を構築する」
目次
なぜこの仕組みをつくるのか?
企業ではマニュアル・規程・設計資料など、多数のドキュメントが存在します。
しかし実際には、
- どこに保存されているかわからない
-
検索しても目的の情報が見つかりにくい
-
人に聞いた方が早い
といった課題がよくあります。
そこで登場するのが ナレッジベース × 生成AIチャット。
生成AIの自然な会話とナレッジ検索を組み合わせることで、
「聞けばすぐ答えてくれる社内Q&Aアシスタント」を実現できます。
全体構成イメージ
今回の構成はシンプルです。
-
データソース(S3に格納した社内ドキュメント)
-
Amazon Bedrock ナレッジベース
-
ドキュメントをベクトル化し、検索可能にする仕組み
-
-
MCPサーバー
-
BedrockナレッジベースをLibreChatから利用するためのブリッジ
-
-
LibreChat
-
オープンソースのチャットUI
-
各種モデルや外部サービスと簡単に接続可能
-
これらをDockerとPython環境で用意し、ローカルで動作させます。
最終的には、LibreChatの画面から「社内ドキュメントに特化した質問応答」ができるようになります。
使用するツールの特徴
-
Amazon Bedrock ナレッジベース
AWSが提供する「RAG(Retrieval-Augmented Generation)」を簡単に構築できるサービス。
ドキュメントをベクトルDBに自動で取り込み、AIの検索元として活用できます。 -
MCPサーバー
AWS Labsが提供しているサーバー実装。
Bedrockナレッジベースを外部アプリ(今回の場合はLibreChat)から呼び出す際の接続役です。 -
LibreChat
オープンソースのチャットフロントエンド。
複数のAIモデルや外部サービスを「プラグイン的」に組み込めるため、拡張性が高いのが特徴です。
想定される利用シーン
今回の例では就業規則を対象とするのですが、実際の活用シーンはさまざまです。
-
社内規程の検索(就業規則、旅費規程など)
-
社内FAQ(問い合わせ対応の効率化)
-
プロジェクトの設計資料や議事録の検索
-
ナレッジ共有ポータルの簡易版
つまり「知識はあるけど検索が大変」な領域を支えるアシスタントとして活用できます。
おわりに
今回は LibreChat × Amazon Bedrock ナレッジベースによる社内検索環境の概要 を紹介しました。
後編では、実際に環境を構築する手順をハンズオン形式で解説します。
👉 【ハンズオン】LibreChat × Amazon Bedrock ナレッジベースで社内ドキュメント検索環境を構築する
社内ナレッジの活用に課題を感じている方は、ぜひ次回もご覧ください!
それではまた 👋